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あらじん商店。のホームページ

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物件下見チェックポイント

物件下見チェックポイント
・雑誌に載っていたもの

室内のチェックポイント
広さや天井の高さなど、希望に合ったスペースか?
汚れはないか?汚れている場所は、修繕されるのか?
家具や家電の配置に十分なスペースはあるか?
玄関・キッチン・バス・トイレの使い勝手・動きやすさは?
収納スペースは十分にあるか?
備え付けの設備などは使える状態にあるか?
各室のコンセント、テレビアンテナ、電話端子の位置と数
キッチン・洗面台などの水周りの使い勝手は?
騒音や振動はどうか?
収納スペースは十分にあるか。
日当たりや通風はよいか?
周辺からのぞかれたり、窓を開けておけないような環境ではないか?

建物のチェックポイント
エントランス、廊下などの共用部分はきちんと管理されているか?
駐車場や駐輪場の位置と使いやすさは?ルールを守って利用されているか?
敷地や建物の周辺に、危険となるような場所はないか?
ゴミ置き場の有無と、管理・清掃状況はどうか?
建物内にはどんな人が生活しているか?

周辺環境のチェックポイント
最寄の駅・バス亭から物件までの所要時間
通勤・通学に利用する電車やバスの本数と平均所要時間、始発・終電の時間、混雑度
車は自転車を利用する場合や、近隣の駐車場や駅周辺の駐輪場の有無と空き状況
最寄駅から物件までの間に危険な場所や、交通量の非常に多い場所はないか?
物件から利用しやすい距離に役所・公園・病院・郵便局などはあるか?
周辺のスーパーやコンビニの数は?営業日、営業時間などはどうか?



●さて、不動産投資での要注意の建物について…。


●1970年代の鉄骨造の建物

 舞鶴市で1981年以前建設の14の体育館のうち10で溶接不良とわか り補強工事。不良をだした建設会社や鉄骨製作会社は特定の一社で はなく数社です。これは当時の溶接レベルが一般的にその程度だっ たということ。(日経アーキテクチュア03.3.17号)
 1970年代前の建築現場では熱した鉄のリベットで鉄骨をとめまし た。しかし溶接の方が安価で静かなので一気に溶接が普及します。 しっかり「溶け込み溶接」が行われ盛り上がった溶接部分は鉄骨本 体より強い強度を持ちます。現在なら技術も高く検査もしっかりな されています。
 しかし過渡期の70年代は経験不足であり、溶接に問題のある鉄骨 造建物は多いようです。70年代の鉄骨造建物は要注意です。
 鉄骨造は鉄がむき出しになりやすく、維持管理次第で状態が大き く変ります。海に近ければ鉄は早く腐食し、2-3ミリの軽量鉄材なら 両側から腐食し5年程でほぼなくなることもあります。

●1970年前後西日本のRC建物

 鉄筋コンクリート(RC)柱の中の鉄筋は普通なら錆びません。コ ンクリートがアルカリ性を保っていればその中にある鉄筋は錆びな いのです。しかし一旦鉄筋が錆びると鉄筋は倍以上に体積膨張して 周囲のコンクリートへのひび割れを起し、コンクリートはどんどん 弱くなります。
 コンクリートには砂を使います。西日本は砂を海で採取すること が多かったようです。海で採取しても、よく洗浄すればいいのです が、1970年前後の西日本では洗浄不足で塩分を残した海砂が多く使 われました。その塩分が20年30年かけてコンクリート中の鉄の腐蝕 をすすめています。山陽新幹線のトンネル崩落も同じ時期のもので す。
 水分の多いコンクリートは現場作業がすすめやすくなるので、水 の多いコンクリートが使われてしまったRC建物もあります。
 コンクリートが固まって水が抜けるとそのすき間に炭酸ガス等が 入り込み中性化し、鉄筋が錆びやすくなります。西日本の海砂だけ でなく全国的に中性化したコンクリートにも注意です。

●1981年の新耐震以前の建物

 1968年十勝沖地震でRC柱の破壊が注目されました。RCの柱は たとえ地震で大きく曲がったとしても、曲がったままで建物を支え ると思われていました。
 しかし地震により柱が一気に崩れコンクリートがボロボロと崩落 し鉄筋だけとなってしまい、建物を支えられなくなるということが 分りました。「せん断破壊」です。道路橋脚等で鉄板巻補強された 柱を見かけますがこの補強です。この教訓で1971年の建築基準法改 正されます。
 1978年に宮城県沖地震でピロティと壁の偏在が注目されます。マ ンション1階の駐車場のようにほとんど柱だけで建物を支えている 階をピロティといい、地震には弱いものです。また壁配置のバラン スが悪いと地震のゆれで建物がねじれ崩壊します。
 これら教訓が1981年建築基準法改正となります。1971年改正と19 81年改正が区切りであり、特に1981年改正が「新耐震」と呼ばれて います。それ以前の建物なら注意です。
 ちなみに新耐震だからといって、大地震でも壊れないというもの ではありません。壊れはするが、柱が残る等で人命を守る壊れ方を するということです。
 阪神大地震で大破以上の被害を受けた新耐震RC建物が10数棟あ りましたが,ほとんどがピロティの建物です。新耐震でもピロティ は要注意です。

●設計図書や検査済のない建物

 設計図書がない建物は,建物診断をすることすら大変です。その 後の維持改修工事に苦労することは言うまでもありません。
 築年の古い建物では改修工事で、無理に壁をとったり梁をそいだ りと、建物構造が大きく痛んでいるものも多くあります。検査済証 がないという理由だけでノンリコースローンがでないこともありえ ます。
        (バードレポート 2003年4月7日 第442号から)



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